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Ferruleの加工

最近になってやっとFerruleを自作するようになりました。

まだ、加工に必要なリーマの手持ちが少なく加工可能なサイズは非常に少ないのですが、、、

Ferruleの加工で案外困るのはセレーション加工だと思います。

加工自体は薄い刃物で一定深さだけ切り込みを入れるだけなのですが、円筒を6等分するようにセレーションを入れるには??

案外悩みます。

 

そこで、6角形の材料でFerruleをクランプして各面を固定してセレーション加工を行えば何も考えずに均等に6等分したセレーション加工ができることに気づきました。

 

加工自体は非常に簡単で、まず、1例としてFerrule外径がΦ5.0mmと仮定します。

材料として対面幅が12mm程度の真鍮六角棒を準備します。

真鍮六角棒を25~30mm程度に切断し、端面を整え、中心にΦ6.0mm程度のドリル穴を貫通させます。

写真のように端部にM3の虫ネジをねじ込めるようにタップ加工します。(このパーツを真鍮パーツと呼ぶことにします)

次に、Ferruleを真鍮パーツに固定するアダプターを加工します。

長さが25~30mm程度で真鍮パーツに入り込む程度に加工したアダプターの中心にΦ5.0mm程度のドリル穴を貫通させます。

最後にアダプター全域にわたってスリット加工を行いC形状にします。スリット幅は0.5~1.0mm程度です。

 

こうすることにより、Ferruleをアダプターに挿入し、更に真鍮パーツに挿入してM3の虫ネジを締め付けることでFerruleを傷付けることなく固定できます。

 

後は旋盤の刃物台に真鍮パーツを固定し、主軸に刃物を取り付けて加工するだけです。

刃物はホームセンターのリューターのコーナーにプロクソンの薄刃が3枚で900円程度で販売されており、それを使用しています。

その回転刃を主軸に固定し、刃物台を送ってセレーション加工を行い、セレーション加工が終われば、刃物台から真鍮パーツを取り外し、60°回転させて固定し、同様にセレーション加工を行います。

 

写真はすでにクラウン加工まで終了したFerruleですが、セレーション加工のイメージ写真です。

 

これなら簡単にセレーション加工できそうでしょ!