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ピンバッヂ

Retro Rod&Reelのトレードマークはレイズドピラーのリールフレームと、フェイスプレートに施した屋号の文字なんですが、

この形状通りに加工しようとすると文字を浮かび上がらせるように、文字以外の部分を除去加工しなければならないため凄く時間が掛かります。

また、除去加工した面は表面が粗く、見た目が良くない状態になってしまいます。

 

このトレードマークのピンバッヂを加工したいと以前から考えていたのですが、ピンバッヂサイズに文字を小さくしていくとエンドミルでの加工では限界があり、断念しておりました。

 

しかし、最近あることを思い付いたのです。

機械加工するときに加工工具を登録して、その工具で加工するようなプログラムを作成するのですが、この登録する加工工具をエンドミル以外の形状を登録しておけば良いということに今更ながら気が付いたのです。

 

というわけで、先端が0.1mmのテーパー形状のV字カッターを登録して加工を行えば小さい文字でも問題なく加工することができます。

 

 

 

 

ということで、まずは手持ちのシャム柿の切れ端にRetro Rod&Reelの文字を加工してみました。

文字サイズが結構大きいのでテスト加工には向かないかもしれませんが、このロゴプレートも必要になるので

加工を実施。

 

結果としては工具が小さいので加工時間はかかりますが、思った以上に綺麗に加工が出来ています。

ならば、ピンバッヂの加工もできるだろうと加工を行ってみました。

 

ピンバッヂなので外径サイズとしてはΦ20mm程度にして、レイズドピラー形状に加工して文字部分を彫り込むことにしました。

材料はブラスの2mmの板材を使用して加工を開始しました。

文字の掘り込み加工は問題なく加工できるのですが、リールフレームの構造的なことなのですが、文字加工部分は少し凹んだ部分に加工するので、加工後の研磨が上手くできなくて、少し荒が目立つのですが、バッヂとして使えるレベルでの加工が出来るようになりました。

 

加工手順としてはまず文字加工する面を0.25mm掘り下げる加工をエンドミルで加工を行います。

続いて文字加工をV字カッターで加工します。

その後、6か所の穴加工を行って、最後に輪郭加工をφ1.5mmのエンドミルで加工すれば完了です。

 

問題としては、1個加工するのに30分程度かかってしまうので、採算が合わないことですね(泣)

 

時間に余裕のある時にチマチマと加工することにします。