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Retro Buddy Reel

9月になりましたが、相変わらず暑い奈良県です。

さて、ちょっと前にBlister Stainless Modelを作製いたしましたが、盆明けより、リールの加工を開始しておりました。

 

既に発表されていますが、2021年10月8日、9日に開催予定だったつるや釣具店さん主催の「ハンドクラフト展」はコロナの影響で中止となり、2022年2月18日(金)~20日(日)に開催予定となっております。

10月の開催を見込んで仕事のスケジュールを立てておりましたので、8月中旬より10月のイベントまではリールを作製する予定にしておりました。

開催は来年となりましたが、リール加工に関しては予定を変更することなく、前倒しで加工を進めたいと考えております。

 

写真中央の4つは、今回のBlister Stainlessと、Blister Brass用に加工途中のフレーム材料で、両端のBrassとStainlessは

Buddyリールのフレーム用に加工を開始した状態のものです。

 

 

フレームの加工は、リールの外側面と内側面の両方を加工する必要があります。

写真はフレームの両側を加工した状態のものです。

また、Buddyリールはハンドル側のフレームと、ハンドルのは反対面のフレームとで1mmの厚み差があるので、この写真の状態で、Brassモデル2セット、Stainlessモデル2セットの計4台分に相当します。

 

このフレームの状態だと、バーミンガムタイプのリール形状に見えますが、まずは、この状態で研磨作業を行うのです。

円板形状なので、旋盤にチャックして研磨することができるので、この状態で研磨を行います。

研磨は#320から徐々に番手を上げ、#2000程度まで研磨シートで研磨し、その後、液体の研磨材で磨いていきます。

約#8000程度で磨いた状態で止めます。

最終的にはもっと高番手で研磨するのですが、まだ機械加工が残っていますので、一旦#8000で仕上げておきます。

これはBuddy Stainlessのフレームを#8000で研磨した状態です。

この状態まで研磨したら、輪郭加工を行ない、レイズドピラー形状に加工していきます。

輪郭形状に加工して面はツールマークでザラザラした面になっているので、輪郭加工後に再度研磨作業が待っています。

レイズドピラー形状に加工後は旋盤にチャック出来ないので、手研磨で加工していきます。

これが結構大変ですが、手研磨を行うと、指先の加減により、微妙にRが付いたりして、その形状が温かみがある形状に見えてきます。

 

現在はこの状態で、今から輪郭加工を行なうところです。

このStainlesssモデルのBuddyリールは花梨のウッドプレートを装着する予定です。

 

ウッドプレートについても私なりのこだわりがあるので、その辺の話もまたしていきたいと思います。