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Note

会社を辞めて、新しく起業してからノートを付けています。

ノートと言うべきか日記と言うべきか悩むようなもので、日々の注文や業務内容を記録しているものです。

 

7冊目に突入しました。約1年に1冊程度の感じで書き留めていることになります。

これは完全に習慣になっており、これからも続けて行くと思います。

 

かなりの個人情報も満載で、注文主さんの住所、氏名、電話番号などの情報を記載しています。

 

本来なら電子ノートなどにして、住所等は一覧にできるともっと便利なんでしょうけど、必要な情報をペラペラめくって探し出すやり方の方がアナログでいいのかもしれません。

 

日記的なことと言うのは、田植えをしたとか、娘が卒業したとか、日々のトピックスを簡単に記載しているのですが、これは、私の親父もこんなことを日記に書いているのをよく見かけました。

10年日記のようなものを書いていたように記憶しています。

こんなところまで似てくるのかと感心しております。DNAってすごいですね。

 

 

さて、最近のトピックスとしては、オリジナルブランドのブランクスを指定色に塗装して欲しいと言う依頼が随分以前より承っており、漸く塗装が完了しました。

 

今回は調合したスプレーを購入して塗装しましたが、一般的には、しごき塗りが主流のようです。

しごき塗りとは塗料カップの底面に薄いゴムを貼り付けて、そのゴムに小さな穴を開けて、ブランクが通るようにします。

ブランクの先端をゴム内に通した状態で塗料を入れて、一定速度で塗料カップを降ろしていくと塗料がブランクに均一に付着するというものです。

 

この方式は使用する塗料が少なくて済み、また、スプレー方式とは異なり、室内での作業が可能となりますので、このやり方もマスターしたいと考えています。

 

バンブーのコーティングでディッピングは塗料の入ったタンクにブランクをどぶ付けした状態から一体速度でブランクを引き抜くため、モーターで100mm/min程度で引き抜いていきますが、このディッピング方式と塗料カップのしごき塗りを一体化させたような塗料カップからブランクを一定速度で引き抜くようにできれば、簡単に安定した塗装が実現できるかもしれません。

 

問題は、ガイドの付いていない状態でしごき塗りを行なわないと、ガイド部分がゴム穴を通過できません。

 

グラスロッドのブランク塗装は問題ないのですが、バンブーロッドのウレタンコーティングに採用する場合は、ブランク塗装後にガイドラッピング工程となります。

 

現状はラッピングして、エポキシコーティング後にブランク全体をウレタンコーティングしています。

最終にウレタンコーティングするメリットはガイド部分にもウレタンコーティングが施されるために仕上がりが綺麗であるというメリットがあります。

 

反対のデメリットとしては、リペア等でガイド交換などを行った際には、最終ウレタンコーティングが必要になることです。

 

ビルダーさんごとに、どの時点でコーティングを行うかは様々です。

グラスロッドとバンブーロッドでプロセスを一致させ、共用化できる方が効率的ではありますが、今まで長い期間行ってきたプロセスを変更するのは中々勇気のいることでもあります。

 

今一度プロセスを見直して、今の知見、今の技術を持って、再度プロセスを見直すのはいいチャンスなのかもしれません。

 

昔からディッピングは綺麗に仕上がるが、大量の塗料をディッピングタンク内に保管し、大半を廃棄してしまうやり方は好きではありませんでしたが、少量の塗料でディッピングと同様の仕上がりが出来るのであればトライしてみないプロセスになります。

 

自分用のロッドを作るときにでもテストしてみないと思います。

幸いにも設備を作る費用はほとんどかからないはずなので.....。

 

このトライについても細かく日記に記しておきたいと思います。